入門編1:ミラーレス?一眼レフ?初めてのカメラ選びはここに注意!

  • 旅行先で見た美しい風景を、しっかりしたカメラで撮影したくなった。
  • 趣味の園芸で育てた花を撮影したくなった。
  • 子供の写真を、スマホより綺麗に残したい。

カメラを始めたくなる切っ掛けは人それぞれ。
私の場合、ブログ用の「物撮り」がカメラを始めた切っ掛けだった。

しかし、カメラについての知識が皆無だった私は、初めてのカメラ選びに相当苦労した。
そりゃそうだ。カメラの事なんて、何も知らないわけだから。

ただでさえ値段が高いデジタル一眼カメラ。
購入して失敗した!なんて事には絶対にしたくなかった。

今回はそんな経験を元に、初心者の私が学んだカメラ選びのポイントをシェアしようと思う。
不定期に更新していくつもりなので、最後までお付き合い頂けると嬉しい。

目次

どんなシチュエーションで写真を撮影したいか考える

まず、自分がどんなシチュエーションで、写真を撮りたいのか考えてみよう。
たとえば…

写真を撮るシチュエーション
  • 人物を印象的に撮ってみたい
  • 花をふんわりと撮影したい
  • 風景をダイナミックに写したい
  • 料理をおいしそうに撮ってみたい
  • ペットのかわいい表情を撮りたい
  • 綺麗な空を撮りたい
  • 夜景をドラマチックに写したい
  • 小物を主役にした写真を撮りたい
  • 身近な景色を作品にしてみたい

どんなカメラを選んでも、上記殆どのシチュエーションに対応できるとは思うよ。
スマホのカメラでも、ある程度までは撮影出来ると思う。
でも、「撮りやすさ」って部分で考えると、選択すべき機種が絞られてくる。

身近な景色をスナップ撮影するなら、大型の一眼カメラよりも、持ち運びやすいコンパクトなカメラが合っていると思うし、夜景をドラマチックに撮影したいなら、高画質なカメラを三脚に立てて、ガッツリ撮影したほうが良いかもしれない。

綺麗な空や景色を撮りたいなら、広角側が強いレンズを選んでおいたほうが良いし、花や小物を綺麗に撮りたいならマクロレンズ。スナップ撮影なら50mm~105mmくらいの単焦点レンズとかね。

そんな、写真を撮るシチュエーションを考えながら、カメラやレンズを選ぶと良い。

難しい事は撮影しながら考える!っていうなら、中古のエントリーモデルのズームキットから始めてみるのも良い。

私の場合、中古のNikon D5300のズームキットからカメラを始めた。
この選択は正解だったと今でも思っている。

カメラの種類を決める

デジタル一眼カメラには、大きく分けて2種類のがある事をまずは知っておきたい。
内部にミラーが有るか無いかの違いなんだけど、この違いが意外と大きい。

ミラーレスカメラ

ミラーレスカメラは、ミラーを省略し、電子ビューファインダー(EVF)や液晶画面を使って撮影するのが特徴。
軽量かつコンパクト!最新技術が搭載されて、静音性や動画撮影にも強い。
現在の主流とされているのはこのカメラ。

一眼レフカメラ

一眼レフはバッテリー持ちが良く、動く被写体の撮影に強いため、プロやスポーツ撮影でも愛用されているカメラ。
内部にミラーがあり、光学ファインダーで直接被写体を確認できるのが特徴。
いわゆる「一眼レフカメラ」と言ったらコレだけど、メーカーの取り扱いはミラーレスに移行中。

で、どっちがおすすめなの?

「ミラーレス=最新で軽い、一眼レフ=プロっぽいけど重い」
私の最初のイメージはこんな感じだった。

どっちがいいの?と聞かれれば、今はミラーレスの方が進化してるし、各メーカーの最新機種にはミラーレスがズラリ。
一眼レフに関しては、カメラメーカーがミラーレスを重視している様に、今後は取り扱いが少なくなっていくと思われる。

というわけで、予算が許す限りはミラーレスのズームキットを選ぶと良いだろう。

ただ、一眼レフカメラにメリットが無いわけじゃない事は知っていてほしい。
一眼レフカメラの中古市場は未だに勢いがある。
フラッグシップモデルのカメラボディや、高画質レンズの中古品を安く購入できるし、機能だってミラーレスにそう負けているわけでもない。

私が購入に踏み切った、一眼レフカメラのエントリーモデルNikon D5300は、2013年発売の10年落ちのカメラだ。
でも、10年前に発売された一眼レフカメラだからといって、別に写りが悪いわけじゃない。

Nikon D5300は、軽い・安い・機能充実の三拍子が揃っているうえ、Wi-Fi接続でスマホに画像を送信することもできる。
カメラ初心者の私には一眼レフカメラの方が合っていた。

イメージセンサーの大きさを考える

イメージセンサーっていうのは、昔のカメラのフィルムにあたる部分。
簡単にいうと光をデジタルデータに変えるセンサーの事。

35mmフルサイズとAPS-Cっていうのは、そのセンサーの「大きさ」の種類なんだよね。

細かいことを言えば、スマホの1/3型や1/2.3型、コンパクトデジカメの1型など他にもあるけど、デジタル一眼カメラではこの2種類について知っていれば大丈夫。

フルサイズとAPS-Cのセンサーサイズの違い

センサーサイズの違い
  • 35mmフルサイズ
    → センサーのサイズ:約36mm × 24mm
    → 昔のフィルムカメラ(35mmフィルム)とほぼ同じ大きさ
  • APS-C
    → センサーのサイズ:約23.6mm × 15.6mm(メーカーにより微妙に違う)
    → フルサイズより一回り小さい

このセンサーのサイズの違いが、写真の写りやカメラの価格に大きく影響してくるんだ。

フルサイズとAPS-Cでは写る範囲が違う

APS-Cはフルサイズよりセンサーが小さいから、同じレンズでも画角が狭くなるんだ。
これを「クロップ(切り取り)される」という。

写る範囲の違い
  • 35mmフルサイズ
    → そのままの画角
  • APS-C
    → センサーが小さいぶん、実質的に約1.5倍(※)ズームされた感じになる

つまり、APS-Cは広い風景を撮るには少し不利になるかもしれないけど、望遠レンズを使った場合、フルサイズに比べて1.5倍ほど近くに寄れるんだ。
※キヤノンは1.6倍、ソニー・ニコン・フジは1.5倍くらい。

フルサイズとAPS-Cのボケ感の違い

フルサイズはセンサーが大きいぶん、背景がより大きくボケやすい
これはポートレートなんかで有利。

もちろんAPS-Cでもボケは出せるけど、フルサイズのボケ感にはちょっと敵わないかもしれない。

高感度や画質の差

同じ画素数なら、センサーが大きいフルサイズの方が1画素あたりの面積が大きくなる

つまり、

高感度や画質の差
  • 暗い場所でのノイズが少ない
  • ダイナミックレンジ(明暗の階調)が広い
  • ディテールや質感の表現が豊か

となりやすい。
画質にこだわる人には大事なポイント。

カメラ本体&レンズの大きさ・価格

カメラ本体&レンズの大きさ・価格
  • フルサイズは → 高性能だけど「重い・デカい・高い」
  • APS-Cは → コンパクトで「軽い・小さい・安い」

日常のお出かけや旅行スナップ、子どもの記録なんかではAPS-Cの機動性がありがたい。

結局、どっちのイメージセンサーが良いの?

ハッキリ言って、どちらを選んでも問題ない。

ただ、今後買い替える予定もなく、そのカメラを長く使いたいのであれば「フルサイズ」を選ぶと良いだろう。
私のカメラ「Nikon D5300」も「Nikon D500」も、イメージセンサーはAPS-Cだが、特に問題は感じていない。

予算を考えて機種を選択する

カメラ選びで一番のハードル、それは予算。

「そのまま撮影できると思ったら、レンズは別売り?」
「使えるのはSDカードじゃなく、CF Express?128GBで1万越え!?」なんて罠もある。

予算に余裕があるなら、購入するのはミラーレス機だ。
衰退が予想される一眼レフに比べ、各メーカーも力の入れ方が違う。

しかし、私が実際に買ったのは中古の一眼レフ、Nikon D5300 ダブルズームキット2。
18-55mm、55-200mmの2本のズームレンズがついているセットで48,000円。

最初から何十万もする、高い最新のミラーレスカメラを買う必要はないよね。
少し前のエントリーモデル+標準ズームレンズで、十分綺麗な写真を撮影できる。

カメラって趣味を続けるにつれてどんどん欲しいものが増えるんだ。
最初は「撮れればいい」くらいから始めて、徐々にグレードアップしていくのが良いと思う。

私の場合、最近NikonD5300からD500へグレードアップした。
お金がないのでミラーレスカメラは買えなかったのがちょっと悲しい。

でも、ローンで無理して買ったン十万もする高級機が、部屋の隅で埃かぶってる光景なんて絶対笑えないよね。

カメラに実際に触れてみる

ネットの口コミや評判を見まくった私が行き着いた結論。
最終判断は、実際に触ってみてからってことだ。

カメラっていうのは「手に馴染むかどうか」って感覚的な部分も大切で、いくら性能が良いカメラでも、使いにくかったら元も子もない。
私はカメラのキタムラの店員さんに「初心者なんで…」と伝えて、いろんなメーカーのカメラを触らせてもらった。

ボタンの配置、重さ、グリップ感。
あとファインダーのぞいた時の見え方も人それぞれ好みがある。
「なんか見づらいな」って思ったカメラは、長く使うことを考えるとやめといた方がいい。

触って違和感を感じたのなら、その感覚は正解だと思うから。

初心者におすすめの機能はオート撮影とスマホ連動!

Nikon D5300のモードダイヤル
Nikon D5300のモードダイヤル

自動(オート)モードが優秀なカメラを選ぶこと。

「いやいや、マニュアルで撮れるようになりたいんだけど」って?分かる、私もそう思ってた。
でも最初から、全部自分で設定しながら撮影するのは難しい。

自動で綺麗に撮れるカメラなら挫折しにくいし、ゆくゆくはマニュアルで撮影することもできるから大丈夫。
オート機能にも人物、風景、夜景、接写など、撮影するシーンによって、設定を切り替えることができるんだ。

オート撮影なんてどんな機種にもあるじゃん!などと思ってはいけない。
私の持っているD500にオート機能は無いし、メーカーによって写りも違ってくるからね。
まずは気になるカメラの「作例」を見てみるところから始めてみよう。

あとWi-FiやBluetooth機能付きだと、スマホに転送しやすく、SNSにもすぐアップできるし便利だよ。
私はこの機能をだいぶ重要視した。
買ってよかったNikon D5300!

結局のところ、自分が「どんな写真を撮りたいか」なんていうのは、最初からイメージなんてできないんだよ。
花も景色も人物も夜景も、ぜひ買ったカメラで撮影して経験してほしい。

撮影しているうちに、欲しい機能が出てくるかもしれないからね。
私の場合は、マクロ撮影したくなって後からマクロレンズを購入したよ。

初めてのカメラ選びまとめ

今回は、はじめの一歩「カメラ選び」について記事を書いた。
まとめるとこんな感じ。

初心者のカメラ選び
  • 一眼レフとミラーレスの違いを知ろう
  • 最初はレンズ付きのエントリーモデルがおすすめ
  • イメージセンサーのサイズは、フルサイズでもAPS-CでもOK
  • 気になるカメラが決まったら、実際に触りに行こう
  • オート撮影やスマホとの連携機能があると便利

最初のカメラ選びは楽しいけれど、とても大切なステップ。
後悔しないようにしっかり吟味しようぜ。

さて、次回は「カメラの基本構造と各部名称の解説」について話すよ。
じゃ、またね!

あっちけい
Photography Blogger
花と風景の写真を愛するマスクマン。
マスクの下は意外と常識人。
Nikon D500を片手に、今日も撮影に出かける。

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