入門編6・露出の設定がわかる!絞り・シャッタースピード・ISOの関係

カメラを始めたばかりの頃って、設定が多すぎて「なんじゃこりゃ!何から覚えればいいんだ?」ってなるよね。
「露出の設定」なんて聞くと、「うわ、めんどくさ…」と構えてしまう人も多いはず。
かくいう私も、最初は「露出?写真の明るさ?」って感じだった。

そんなわけで今回は、カメラの露出を決める「絞り」「シャッタースピード」「ISO」の関係を、初心者向けに解説するよ。
私でも理解できるように説明するから、どうぞ最後までお付き合いください!

目次

露出とは、写真の明るさを決める大事な要素

カメラの「露出」は、一言でいうと「写真の明るさ」のこと。
適切な明るさで撮影するには、カメラに入る光の量を調整する必要がある。

この光の量を決めるのが、「絞り」「シャッタースピード」「ISO」の3つ。
これを「露出の三要素」って呼ぶんだ。
どれか1つを変えると、ほかの2つにも大きく影響するから、3つのバランスがすごく大事。

では、それぞれの役割を見ていくよ。

① 絞り(F値):ボケ感を調整する光の入口

絞り(F値)とは、レンズの光を通す穴の大きさのこと。
カメラのレンズには「絞り羽根」というものがあり、その開き具合で光の量を調節できるんだ。

絞りが大きい(F値が小さい)と…
  • 背景がぼけて、被写体が目立つ
  • 被写界深度が下がるので、ピントが合う範囲が狭まる
  • たくさん光が入るので明るい写真になる
  • F1.8やF2.8など、小さい数字がこれに当たる
絞りが小さい(F値が大きい)と…
  • 風景写真のように、全体がくっきり写る
  • 被写界深度が上がるので、ピントが合う範囲が広がる
  • 光の量が減るので、暗くなりやすい
  • F8やF11など、大きい数字がこれに当たる

要は、「背景をぼかしたいならF値を小さく、全体をくっきりさせたいならF値を大きくする」と覚えておこう。

② シャッタースピード:動きを止めるor流す

シャッタースピードは、カメラの「シャッター幕」が開いている時間のこと。
速くすると一瞬を切り取り、遅くすると動きを表現できる。

シャッタースピードが速いと(例:1/1000秒)
  • 動く被写体をピタッと止められる
  • スポーツや動物撮影に向いている
  • 光を取り込む時間が短いので、暗くなりがち
シャッタースピードが遅いと(例:1/10秒)
  • 水の流れや光の軌跡を滑らかに表現できる
  • 手ブレしやすくなるので三脚が必要
  • 光をたくさん取り込めるので明るい写真になる

「走る子どもをブレずに撮りたいなら速く、夜景で光の軌跡を撮りたいなら遅くする」と考えよう。

③ ISO感度:暗い場所での明るさ調整

ISO感度は、カメラが光をどれだけ感じ取るかの設定。
暗い場所で明るく撮るために必要な項目だよ。

ISOを上げると(例:ISO 3200)
  • 暗い場所でも明るく撮れる
  • ただし、ザラザラした高感度ノイズが増えやすい
  • 光をたくさん取り込めるので明るい写真になる
ISOを下げると(例:ISO 100)
  • 画質がきれいでノイズが少ない
  • でも、暗い場所ではシャッタースピードを遅くする必要がある

基本的には、ISOはできるだけ低く(100〜400)しておいて、暗いときにだけ上げるのがベスト!

露出の三要素のバランスを考えよう

この3つの設定は、お互いに影響し合う。例えば…

露出の三要素の設定による変化
  • F値を小さく(絞りを開く)すると、明るくなる。でも、背景がボケる。
  • シャッタースピードを速くすると、動きを止められる。でも、光の量が減って暗くなる。
  • ISOを上げると、明るくなる。でも、ノイズが増えてしまう。

だから、適切なバランスを取ることが大事。

例えば、動く被写体を明るく撮りたいなら?

動く被写体を明るく撮る設定
  • まずはシャッタースピードを速く(1/500秒以上)設定
  • 暗くなるなら絞りを開けて(F値を小さくする)光を取り込む
  • それでも暗ければ、ISOを少し上げる(800〜1600)

こんな感じで、バランスを考えて設定していこう!

まとめ

露出の三要素まとめ
  • 露出は写真の明るさを決める要素で、「絞り」「シャッタースピード」「ISO」の3つが関係する。
  • 絞り(F値)は「背景ボケ」と関係し、F値を小さくするとボケ、大きくするとくっきり。
  • シャッタースピードは「動き」と関係し、速くすると止まり、遅くするとブレる。
  • ISOは「明るさ」と関係し、高くすると明るくなるがノイズが増える。
  • 3つのバランスが大事! どれか一つでも設定を変えたら、他も調整するのが基本。

最初は難しく感じるかもしれないけど、実際に撮って試しながら覚えていこう!
カメラは設定をいじるほど楽しくなるから、焦らずゆっくり学んでいけば大丈夫だよ。

あっちけい
Photography Blogger
花と風景の写真を愛するマスクマン。
マスクの下は意外と常識人。
Nikon D500を片手に、今日も撮影に出かける。

X(旧Twitter)フォロワー3,000人

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次